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恋愛中毒 (角川文庫)
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| 分類: | 本
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| 発送可能時期: | アクセスしてご確認下さい
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| 参考価格: | ¥ 600 (消費税込)
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甘くない恋愛小説 山本文緒氏による吉川英治文学新人賞受賞作。
離婚歴と、なにやらそれ以外にも過去を持っていそうなヒロイン水無月。
彼女の語りで物語は進行するが、その過程で彼女はところどころに「ひっかかり」を読者に残してくれる。
「指が勝手に覚えている番号を押していく」
「似ていると思った。私が大嫌いだった、あの女に似ている」
何気なく残されたこれらの「ひっかかり」は、読み進めるにつれ、ちゃんとタネが明かされる。
ほんの短い文章なのに、きっちりとひっかかって残り続けたのがミステリアスで印象的だった。
私は個人的にこういう小細工(?)が大好きだ。
また、「恋愛中毒」とはうまく言ったものである。
私は最初それを「恋愛の甘美さの極み」と勝手に解釈し、それを期待して本書を手に取った。
しかし本書の場合、アルコール中毒、ニコチン中毒など、一般的によく知られた中毒と同様に「恋愛」を「中毒=病気」として描き、本書のヒロイン水無月はその禁断症状を味わわせる。
なるほど、いい意味で裏切られた。
甘くない恋愛小説を読みたい方に是非おすすめしたい一作。
はまったら、どうなるか? ひさびさに、読み応えのある作品だった。ガツーンとくる恋愛小説を探していたが、これぞガツーンとくる話だ。次は、どうなるかと思い、はらはらした。
けっこう、笑える場面もあったり、ホラーもあったり、読んでて、楽しかった。
たぶん、男性なら、こんな女性は、かなり引くだろーけど、女性心理をここまでうまく書けて、それで、少しリアリティもある。(リアリティのないところもあるが)思い当たる女性もいるかも?
初めて、山本作品を読んだが、ぜひ、他のも読んでみたい。
読後感不思議 久々にすごい作家さんの本に出会った感じです。
書評に〔面白い〕と書かれていて買ったのですが笑える方の面白さではなく読み応えというか世界に引き込まれるような、、、そんな魅力のある話でした。
リアルじゃない設定をリアルに感じさせ、構成の巧さ話の混ぜ方(これもリアルに感じさせるテクニックなのか?!)で小説の中に滑り落ちるようでした。
読み終えてズーンでもウーンでもジーンでもスッキリでもない不思議な読後感が残ります。
例えるなら、知り合いの知り合いのすごい話を聞いた後のような感じ?
読み応え充分でこの作家さんのほかの小説も読みたいのですがハッピーな内容のものがないようなので暫くは手を出さないようにします。
だって読んだ後静かな怖さと微妙な墜ち感が残るんだもん。
皮肉なタイトル ものすごく自己愛の強い主人公。でも、そのことにまったく気が付いていない悲劇。
上手いと思った。皮肉的だと。
この主人公は、自分は他者を愛しすぎる、それが人生を破滅させる、と思い込んでいるが、実は全く他者を愛してはいないし、恋してもいない。
恐らく仕方もしらないんだろう。
興味は自分に対してしかない。
自分の生活への経済的な不安。孤独。それを埋めてくれるであろう、たまたまそこにいた相手に執着しているだけだ。
尽くしている。相手のことを常に尊重している、いいなりになっている、と思い込んでいる。
恐ろしい。
不安と孤独とコンプレックス(誰にでもあるだろう程度のものとしてしか描かれていない)が、屈折した自己愛へ向かわせていく、というのは理解できる。が、その程度の、誰でも持っているだろう不安やコンプレックスでここまでなるだろうか?という疑問も残る。
でもこの筆者の巧さは、それを、多分、自分にもこういうとこあるかも、と、読み手に思わせているパワーだろう。
読み物としてなかなかすぐれているし、読む価値がある作品だと思う。
でも、これを恋愛小説(私はこのタイトルは皮肉だと捉えているので)
だと思って読んでいるとしたら、ちょっと寂しい気がする。
幸せになれなさそうで・・・。
著者の代表作 構成も非常に面白く、読みやすいです。また、著者独特の強烈にネガティブな思考が所々にみられて読み応えがあり、刺激を受けることができます。「過去にもしを持ち込むな」などドキっとする言葉も多く登場します。
一年後もう一度読みたい作品です。
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